記録

日記よりももう少し大切な記録。

アロエの生薬学 アロエの原液を使った核実験によるやけどの効果を実証した

このアロエの効果を実証する実験は、ビキニ環礁の水爆実験で“死の灰”を浴びてしまった鮪漁船の船員の方々がアロエを使って非常に高い効果があったので、その解明をしてほしいという依頼からアロエの効能、効果を実証することに至ったという実話です。

(医師が実際に行った実験の記録です。)

 

ビキニ環礁(ビキニかんしょう、Bikini Atoll)は、アメリカ合衆国による第二次世界大戦後の最初の核実験(原子爆弾実験)が行われた環礁です。
現在はマーシャル諸島共和国に属しています。また、この原子爆弾の実験が由来となって水着のビキニの名称が生まれました。

核実験によるやけどをアロエで治療

核実験によるやけどをアロエで治療

 

現在の若い人たちは、戦争があったことも「へー」で終わらせてしまうかもしれませんが、非常に悲惨な惨事だったことが容易に想像できます。

 

その依頼をされた医師(医学博士:添田百枝)は、当時、放射線を浴びて引き起こされる白血病について研究されていました。

放射線のやけどがアロエに効くということは、核実験のやけどもアロエで効くのではないか?と考えたようです。

アロエの原液

アロエの原液

 

実験は、まずは、アロエの原液を使ってマウスを使い、毒性のないことを確かめた上で放射線を浴びたうさぎを使ってそれに注射することからスタートさせました。

一方では、細菌の発育を抑えるという抗生物質に似通った効果があるこもわかってきました。

そこでどのような細菌に対してどのように効くのかというてがかかりに研究はすすめられました。

 

戦後すぐにペニシリンの工業化から抗生物質を手がかけ、トリコマイシンなどの新抗生物質を発見するなどの経験も要していました。

 

しかし、アロエの場合、細菌に対して直接に作用する効果は、非常に微妙でした。ところが、動物実験とか臨床的な効果になると、ある面では、抗生物質のような即効的な効果ではないが、だんだんとゆっくりとよくなっていくという優れた点がありました。

アロエには毒素を中和させる作用があるのではないか?と考えたのです。そこからこんな実験をスタートさせました。この仮説はやはり正しかったのです。そしてこれは、大きな発見でした。

一方、直接細胞に働く抗生物質の点は作用が微弱で実験はいきづまっていましたが。微量の成分を検定する方法を発見してから、スピードアップすることができました。

 

グラム陽性菌(おできの菌など)、グラム陰性菌サルモネラ菌赤痢菌など)、現代学問で日和見感染では、第一線に教えられている緑膿菌などいろいろの細菌に対して、弱いながらも抗生作用があることがわかりました。

また、カビ菌すなわち水虫菌(トリコフィートングループ)にも有効でした。

 

アロエの成分を調査すると、非常に多く種類のもの(多品種少量)が入っています。長期にわたって使用すると、総合的に非常に有効に作用することがわかったのです。

効き目をまとめると次のようになります。

■やけど、しもやけ、虫刺されなどの皮膚の傷害に効果大
やけどの場合、症状によって一度、二度、三度に分類されます。一度は皮膚が赤くなった状態、二度は、水疱ができた状態。三度は黒こげになったなったりただれたりして、皮膚組織が破壊された状態です。
アロエは、組織の欠損部位を下から盛り上がらせる力が協力です。それと、傷についた生育を抑えるので、二次感染を防ぎます。
■細菌とウィルスに不活化作用がある
各種の細菌に対して抗生物質のように細菌お発育を劇的に抑える作用ではないが、おだやかに細菌を殺す働きがあり、また、細菌の出した毒素を中和する作用もあります。ですから細菌のほうで抗生物質では効かなくしてしまうような耐性ができることはありません。
■胃・十二指腸潰瘍には穏やかに作用して回復を早める
胃や十二指腸の粘膜をゆっくり修復します。
■ガンに対して予防効果がある
アロエの抽出液を無菌のろ紙でこして凍結乾燥し、それおwアロエの粗粉末として使用して、42匹のねずみを使った動物実験を行いました。
ねずみには、腹水ガンの細胞を接種しました。一般に使用されているエールリッヒ腹水ガンとザルコーマ180で実験を繰り返しました。
また、アロエの粗粉末を再び見ずとアルコールにとかして遠心分離にかけ、4種類の物質に分けました。
ねずみを7グループに分けて、5グループにそれぞれ4種類の物質と粗粉末を10ミリグラム注射し、1グループには、粗粉末20ミリグラムを注射し、残り1グループをそのまま放置しました。
何もしなかったグループと、分離したうち2種類の注射をしたグループは全部ガンで死にました。
分離した物質の3番目が6匹中1匹、4番日の物質のグループが6匹中4匹、粗粉末10ミリグラムのグループが6匹中5匹、粗粉末二〇ミリグラムのグループが6匹中5匹、それぞれ生き残りました。
つまり、アロエには、ねずみのガン細胞の発育を抑制する効果があることが確実に認められたのです。
この4番日の物質をさらに精製し、単一の物質をとり出して薬効を確かめ、アロミチンと命名しました。
また、生き残ったねずみにガン細胞の接種を繰り返しても、ガンにほなりませんでした。このアロエの成分は、ガンのウイルスの活動を不活化してしまい、さらに、この不活化したウイルスを食べた細胞はガンに強くなり、再びガンにかからなくなるということがわかったのです。
つまり、アロエの成分をつづけて作用させると、ガンの免疫効果がだんだん強くなるわけで、少量のウイルスから始まるガンを予防できるということです。
このように、いろいろな動物実験を繰り返しながら、一方でアロエの有効成分を分離しながらどういう有効な物質が結晶としてとり出せるか、という研究をつづけたのです。
この結果、まずとり出せたのがアロエチンという物質で、これには、細菌を殺し、細菌の毒素を中和する作用があることが確認できました。次が、ガンを抑えるアロエチンで、最後にアロエウルシンというカイヨウの回復を促進する物質です。
これらは皆、酸にも、アルカリにも、熱にも強いものです。とにかく、アロエの研究からは、予想外に大きな収穫が得られました。
ガンに効くとか、原因菌を選ばずあらゆる種類の細菌に効くとか言いますと、ちょっと眉つばものだなと思われやすいのですが、そうでほなく、確実な裏づけがあるのです。
普通の薬ではなかなか効かない例として水虫があります。
水虫の薬はいろいろありますが、水虫の菌(カビ)に有効でも、水虫が皮膚の奥深くに入っているのでなかなか治らないとされています。ところがアロエですと、有効成分の分子が小さいので浸透力が強く、頑固な水虫がようやく治ったという例がたくさんあります。
また、毒素を中和するために、回りからポロポロ皮が落ちて、特に乾性の水虫には効きやすいようです。案外、医者が治せないものに、にきびがあります。病気とはちょっと異なるにきびですが、年ごろの若い人にはたいへんな問題で、非常に苦にして、もうどうなってもいいというほど悩んでいる方々が一定数いらっしゃいます。
治りにくくなったのは、戦後抗生物質が広く使われたために、抗生物質に対して耐性になった細菌によるにきびが多いということなのです。
アロエしぼって作った化粧水のようなものをつづけてつけていますと、毒素を中和してくれるので、菌が周りからはがれて、ポロポロとれてきます。なかなか治らない場合は、その菌のトキソイド(変性毒素) をとって使う免疫療法とアロエをあわせて使うと、きれいな肌になります。
難治のにきびは、この方法で私は全例成功しているという皮膚科医はとても多数いらっしゃいます。
ガンのウイルスに効くと言うと眉つば扱いされますけれど、効くというよりは、ウイルスを不括化して予防する免疫的な効果はあると考えられます。
インブルエンザも同じことで、インフルエンザウィルスに効く薬はないとされていますが、アロエ動物実験では、非常に効果が出ています。
人間でも、かかりそうなとき、かかり初めのときにアロエを使うと、かぜにかからずにすみます。予防効果は十分にあると思います。おたふくかぜ、口唇ヘルペスなど、同様なウイルス群の病気にも同じことが言えます。
アロエに毒性がないことははっきりしているのですから、ウイルス性の病気に対しては、予防的な意味と免疫力を強めるという意味で、かかりそうなとき、かかり初めのときに使うことは、十分におすすめできます。

 

 

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